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化学ではどんな勉強をする?点数に直結する「化学の基礎力」を上げよう!

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物理や生物とは違って、科目選択と関係なく学ぶ生徒の多い理系科目です。
化学ではどのようなことを学び、どのような勉強をするのか?
まずはそこから高校化学について理解を深めてみましょう。

化学はどんな内容を学ぶの?

一言に高校化学といっても、さまざまなことを学びます。
もちろん化学が全体的に得意な生徒も苦手な生徒もいますが、この高校化学の多様性により、「この単元が苦手!」「この単元だけは得意」ということもよく起こります。


・理論化学


まずは「理論化学」。高校化学の中でも根幹をなす大事な分野であり、教科書でも一番多くのページを占めています。

内容としては、暗記メインの部分・計算メインの部分がバランスよく構成されています。
生徒にとっては化学で最初に触れる部分ですが、化学と生活の関係などの導入がないと堅苦しく感じる部分もあるかもしれませんね。

・無機化学


無機化学は、周期表と元素の関係や、数多くの化学反応式、化学反応のパターンなど、ひたすら「暗記すること」が多い単元です。

さらに、物理などとは違い「理解することで暗記する量を減らす」ということも出来ないので、理系科目でありながらもくもくと暗記するしかしかないというのが、無機化学の最大の特徴ともいえます。

しかし、裏を返せば「理系科目が苦手でも暗記で巻き返せる」ともいえます。歴史や地理などの科目は得意な生徒にとって点を取りやすい科目という点では、文系の生徒にとってはとっつきやすいというのも重大なメリットです。

蛇足ですが、物理か生物かの科目選択で悩んでいる生徒は、もしも無機化学が得意なら生物の方が向いているかもしれません(もちろん、学びたい方を選択するのがベストですが)。

・有機化学


ひたすら暗記となる無機化学と真逆ともいえるのが、有機化学です。
というのも、有機化学は


・理解することで暗記量を減らせる
・計算要素・パズル要素など頭を使うことが多い
ので、物理・数学などが得意な生徒が得意となりやすい科目なのです。

 

ちなみに、物理・生物の科目選択で悩んでいる生徒で、有機化学が得意な場合は物理の方が向いているともいえます。面白いと感じる方を選ぶのが一番いいので、あくまで参考程度にしてみてくださいね。

・高分子化学


高分子化学は主に化学Ⅱの範囲なので、生徒によっては学ばないことも多いです。
簡潔に内容を説明すると、有機化学の発展ともいえるもので、プラスチックや糖類などの高分子化合物について学びます。


有機化学よりは暗記項目が多い上に受験で頻出、さらには現役生にとっては学校で習ってすぐに受験期間が来てしまうのがやっかいなところです。
志望大学で高分子化学が出題される生徒は、有機化学が終わり次第速めに独学するか、予備校などで学んでおくのがおすすめです。

化学の問題パターン

・モノの仕組みを理解する(主に理論化学)


①内容
理論化学はまず物質をどう分けるのか(純物質・混合物)から始まって物質がどう構成されているのか、どんな運動・反応(炎色反応など)をしているのかから始まります。

 

②理解するカギ
暗記もありますが、この単元はとにかく理解が大切です。単語だけを覚えるだけでなく、図に描いてみるなどとにかく手を動かしましょう。

・モノの反応を覚える(主に無機化学)


①内容
理論化学では酸化還元反応、無機化学では特定の物質を作るための化学反応式が山ほど出てきます。
暗記が苦手な人にはつらいこともあるかもしれませんね。

 

②理解するカギ
英単語の暗記とは違って、化学反応式は長いうえに物質名を覚えるのも大変です。
しかし、たくさんの人が苦労している分、ゴロ合わせなどの暗記するための知恵も多くあります。
ゴロ合わせ、イラストなど覚えやすい工夫はどんどん取り入れましょう。

・モノの量を計算する(主に理論化学、有機化学)


①内容
理論化学では中和滴定、有機化学では物質の炭素・酸素・水素量を算出するなどの「計算問題」もあります。

 

②理解するカギ
化学での計算問題のパターン数は、そう多くはありません。なので教科書などを読んでほどほどに理解をしたら、演習を重ねましょう。

・モノの反応から中身を予想する(主に有機化学)


①内容
有機化学の大問では、


・小問1で炭素と水素と酸素の量の割合を算出
・小問2以降で、重要な反応を問いながら、
・最終的にどの化学物質だったのかを問う。
というのが定番です。

 

この手の問題は


・重要な反応
・化学物質の液性などの特徴


という2つの知識を結びつける問題なので、基礎知識を徹底しなければなりません。

②理解するカギ 知識を結びつける問題は、「いかに基礎知識を引き出せるか」がカギを握ります。

 

「基本問題が解ける」ことに満足せず、「基本問題は見ればすぐに解ける」くらいを目指しましょう。

取り組みやすいところから取り組む

この記事で取り上げたように高校化学Ⅰ・Ⅱは、理系の生徒が得意な単元もあれば、文系の生徒も活躍できる単元もあるバラエティ豊かな科目です。
「化学を得意になりたいな」と思ったら、参考書を前から順番にやっていくよりも、自分にとって取っつきやすい単元(暗記が得意なら知識を問う問題)から取り組んでいくのがオススメですよ。

 

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ


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