高校生なら誰でもできる勉強法!勉強が驚くほど楽しくなる秘訣とは
勉強しなくちゃいけないことはわかっているのに、テキストを開く気になれない。勉強を始めても他のことが気になって休憩ばかりしてしまう…「学生の本分は勉強」と頭ではわかっていても、なかなか集中して取り掛かれないと、気持ちばかりが焦ってしまいますね。
もし1日に勉強する時間が今の3倍に増えたら、間違いなく成績に反映するはず。24 時間という限られた時間を有効に使うため、誘惑や怠け心負けがちな高校生に実践してみてほしい勉強法についてご紹介します。
高校生が1日を有効に使うための勉強法:誘惑に打ち勝つ
ゲームにアニメにマンガにSNS…勉強したい気持ちはあっても、世の中にはなんて誘惑が多いのでしょう。24時間の中から誘惑に打ち勝って、少しでも勉強時間を増やすためには、どのような勉強法があるのでしょうか。
■ついついやってしまうものを書き出してみる
自分の中で「勉強しよう」という意欲はあるのに、なかなか実行に移せない。そんなときは、勉強欲の障害になっている、中毒性のある魅力的なものがきっと何かあるんですよね。1日の中で時間があるとついやってしまうもの、一定の間隔で気になってしまうものなどがあるなら、1度すべて書き出してみてください。書き終わったら、その横に1日でどれくらい時間を使っているのかを書いてみます。
今自分が夢中になっているものや、1日に何度もやってしまうもの。それはどのようなもので、どれくらいの時間を割いているのかを書き出すことで、自分がとらわれているものについての全貌を明らかにすることができます。自分の行動について「SNS、こんなにやってるんだ…」「このゲームの中毒だな、ヤバいな」と客観的に見ることができれば、生活を見直すきっかけにもなります。
■「やってもいい時間」を決めておく
「遊んではいけない」「やってはいけない」と思えば思うほど楽しいことはやりたくなってしまいます。ダイエットで急に断食した反動で食べ過ぎてしまうように、急に勉強漬けのストイックな生活に変えてしまっても体が慣れずに長続きせず、ストレスの元にもなってしまいます。
たとえば、スマホを触る時間やTVを観ている時間、友達とチャットなどで話している時間が「ちょっと多いな」と感じるのなら、そこから15分ずつ時間を短くすれば、それだけで45分の勉強時間が作れます。えんえんとだらだら遊ばず「18時から20時まで」「1日に2時間だけ」と時間を区切って遊ぶようにするのもよいでしょう。遊ぶ時間と勉強する時間を分けることで生活にメリハリができ、徐々に気持ちが切り替えられるようになっていきます。
■SNSでは「忙しい自分」のペルソナを作る
遊ぶ時間帯を決めても「SNSの更新が気になる」「友達の投稿にリアクションしなくちゃ」とそわそわしてしまうなら、「忙しい自分」というペルソナを作ってみましょう。ペルソナとは「仮面」という意味。実際は忙しくなくても、SNSに顔を出す時間を決め、その時間以外には覗かないようにすることで「それ以外の時間は、私は忙しい」という仮面を被るのです。
「これから〇時頃にしかSNSを見られなくなる」と宣言しておき、それを必ず守るようにします。はじめのうちは「最近あんまり顔を出さないね」「忙しそうだね」と言われるかもしれませんが、次第に周囲の人も慣れてきて「そういうものだ」と理解してくれるようになります。そうすると、次第に自分自身も設定したペルソナに慣れてきて、決められた時間帯以外に投稿やリアクションをしたくなくなってくるでしょう。
■やってしまった時間より、やらなかった時間を評価する
今まで遊び過ぎていた時間を短縮して勉強時間にまわし、決まった時間に遊ぶ!と決めたとしても、ついつい決めたことを破ってしまうこともあるでしょう。そんなときに「またやってしまった」「どうして自分はできないんだろう」と自分を責め過ぎないことも大切です。
失敗を後悔したり反省するのは素晴らしいことですが、その延長線上には「自分はダメだ」「どうせ自分はできないんだ」といったネガティブな気持ちに進んでしまうと、勉強しようという意欲が削がれてしまいます。過ぎたことはあまりクヨクヨせず「それでも勉強時間は伸びた」「昨日よりも遊ぶ時間を減らせた」とポジティブに考えるようにしましょう。
高校生が1日を有効に使うための勉強法:怠け心を砕く
遊びたくなる気持ちに勝つことができても「勉強をサボりたい」「勉強したくない」という気持ちが残っていると、勉強に集中できずに、時間ばかりが過ぎてしまいます。怠けたい気持ちは誰にでもあるもので、決して自分がダメだからではありません。勉強法を知らないだけか、そのやり方を間違っているだけなのです。ここからは、怠けたくなっても自然と勉強できるようになるための方法について見てみましょう。
■習慣化すれば無意識に怠けなくなる
たとえば人は歯を磨かなくても、お風呂に入らなくても死ぬことはありません。不潔だから嫌だ、と思うかもしれませんね。朝ごはんを食べなくても、お布団の上で寝なくても生きていくことはできます。体に悪い、と思うでしょうか。毎日スマホを触らなくても、お菓子を食べなくても、おしゃれをしたり友達と遊びに行ったりしなくても、健康に暮らすことができますが、そんな毎日はちょっと味気ないですね。
しかし、実際にそのような習慣を持って生きている人も存在します。歯を磨くように、お風呂に入るように、TVを観るように勉強している人もいるのです。そのような人は、毎日一定時間勉強することが習慣になっており、そうしないと気持ち悪いからそうしていたりします。
「遊ぶように勉強なんてできないよ」と思うかもしれません。勉強はダイエットやスポーツ、筋トレなどと似ています。最初は面倒で苦しいことのように感じるかもしれませんが、それを「毎日続ける」「〇時間やる」ことが習慣になってしまえば、やらずにはいられなくなってくるのです。
■無理せず、最初は小さな変化から
ダイエットをしてウエストが引き締まってきたり、筋トレやスポーツを続けて体格が変わり、上手にできるようになると急に楽しくなってくるように、勉強も本来「わからないことがわかるようになる」という楽しい時間であるはずです。楽しくないと感じるのは、最初から急に能力以上の成果を出そうと意気込み、疲れてしまうことによります。
オーバーワークで苦しくなると「勉強=つらい」という刷り込みに繋がり、「やっぱり自分にはできない…」と感じて、ますます勉強を始めるのが億劫になってしまいます。最初は無理せず、1日に10分ずつでもよいので、少しずつ勉強にかける比率を増やすようにしていきましょう。
■モチベーションに頼らない
なんとなく体調がよく、頭も冴えていてやけに勉強がはかどるな、という日もあります。もちろん、そんなときは腕まくりをして、大いに勉強に励んでも構わないのですが、ここで大切なのは「やる気のない時でも続ける」ということ。「モチベーションの高いときにだけ頑張る」ことが習慣にならないように気をつけます。
やる気ほど気まぐれなものはなく、やる気になるまでやらないでいると、いつまでも一定時間の勉強をこなせる体力、脳力が養われません。面倒に感じても、予定よりも短い時間しかできなくても、とにかく「やる気がなくてもやるもの」という決まりを作ってしまいましょう。単語チェックでも、歴史の暗記でも構いません。毎日少しでも続けることによって力がつくと、やる気があるときの勉強量も驚くほど増えていきます。
■自分より少し頑張っている人をライバルにする
自分の中で「わかる!できる!」という手応えを持つ楽しさが増えているのに、思うように成績が伸びない時期があります。自分が頑張っている時期に、周囲の人も同じように頑張り始めているのかもしれません。頑張っているのは自分だけではない場合、相対的に順位は停滞してしまいますから、そこから突き抜けるためには周囲に目を向ける必要もあるでしょう。
マラソンは個人競技で、自分との戦いである部分の多いスポーツですが、自分よりタイムの早い人の後ろについて走っていると、能力以上のタイムが出せることがよくあります。どこまで頑張ればいいのかわからない、自分では努力しているつもりだけど結果が出ない、というときには、自分よりも少し成績の良い友人や、自分よりも少しだけ努力が勝っていると感じる友人を目標にしてみましょう。「あともう少し頑張れば手が届く」という目標に向かうとき、パフォーマンスは飛躍的に上がります。
時間が足りなくなる「悪い習慣」を捨てよう
効率的な勉強法がわからずダラダラとしてしまったり、伸び悩んでしまうのはうまいやり方を知らないからだ、ということがわかりました。もうひとつ、正しく目標を定めて、良い習慣づけを行うためには、頭と心の整理も必要です。頭と心が淀んでいると、「悪い習慣」として、良い方向へ向かうことの妨げになってしまうのです。
■やるべきことはすべて書き出し、1つずつ片付ける
パソコンであれもこれもとたくさんのソフトを開くと動きが遅くなり、フリーズしたり固まってしまうことがあります。人間の頭も似たようなもので、やるべきことがあり過ぎてどれから手をつけていいかわからなくなると、1つ1つの処理が遅くなってしまうのです。
テストや部活の試合、宿題に模試の申し込みなど、やらなければならないことがたくさんあるときは、遊びに使う時間について書き出したときと同じように、1度全て書き出してみましょう。今やるべきことは何か、その次に何をするべきか、ひとつひとつに優先順位をつけて片づけていきます。自分が思っていた以上に短時間で処理できて驚くかもしれません。ノートやメモに書き出す作業は単純ですが、頭と心をうまく動かすのにとても役立ちます。
■「長続きしない」という習慣を作らない
勉強がスポーツや筋トレと同じであるという話をしたように、最初から急にバリバリと長時間勉強できる人はなかなかいません。集中力や考える力、見直す力など、毎日続けることで少しずつ力がついていくもの。焦っていきなり大量のテキストを買い込み、半日以上勉強し続けるようとしても長くは続きません。
「急にのめり込み、パッと飽きてやめる」ということを繰り返していると、いつしか長続きしないことが習慣になってしまいます。続けることが難しい目標を最初から立てるのはやめ、とにかく続けることを第1に考えることが大切です。
■人に流されず、最後は自分で決める
友達や周囲にいる人のモチベーションが低いと、つい人に合わせて同じように行動しようとしがちです。逆に勉強に対する意識が高い人が多過ぎるのも、焦りや劣等感を産み「どうせ自分何か頑張ってもしょうがない」と諦めてしまう原因になるのです。
人に合わせて流されたり、人と比べて落ち込んだりするのもすべて悪い習慣です。自分よりできる友達と比べて自暴自棄になったり、あるいは友達のマネをして同じように怠けているのは、友達や他人に自分の進路や人生を預けて、更にその責任を持たせているようなものです。友達や周囲の人を大切に思うなら、自分の形は自分で作り、他者からは良い影響だけを自分で選んで受けることです。
■自分をいじめるのをやめてみる
成績の良い家族や努力家の友人と比べて生まれる「どうせ自分なんか」「勉強したって無駄」という気持ち。勉強を頑張ろうと目標を立ててみたものの「やっぱりできない」「自分はダメなんだ」と自分を責める気持ち。努力しているのに成果が出ずに「もっとやらなくちゃ」「落ちこぼれてしまう」と焦る気持ち。そういった気持ちが大きくなればなるほど、勉強の効率は悪くなっていきます。
上記の気持ちは、すべて「あの人は凄いな、あんな風になりたいな」「昨日より頑張れた。やればできるんだ」「何がいけないんだろう。誰かに聞いてみよう」といった前向きな言葉に置き換えることができます。自分をダメだと感じる方向へ誘導しようとしていじめているのは、実は自分自身だということがわかります。
人より得意なところは何か。どんなことなら集中できるか。どんな言葉ならスッと入ってくるか。自分をダメと感じる考え方や言葉に引っ張られずに、自分を上に押し上げるものだけを選んで集めましょう。
まとめ
勉強以外に興味のあることや、勉強したくないという気持ち、頑張り過ぎて続かなかったり、頭の中が散らかっていて、自分をダメな存在だと思い、人に流されて落ち込んでしまう…すべて意味のあることで、自分のことを知っているようで知らない矛盾からやってきています。
自分と向き合い、これまで勉強ができなかった理由が点と線で結ばれれば「なんで今までできなかったんだろう」とさえ思えてきます。自分に合った勉強法を見つけるには、まず自分自身をよく知ること。自分を成長させられる大きな力は、誰の中にもあるんですよ。
執筆者:木村紫
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。
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