公立高校と私立高校の違いとは?迷ったときの進路選びのポイントを紹介
高校受験に向けて頑張りたいと思っていても、行きたい高校がなかなか決まらないと、どうしたら良いのか悩んでしまいますよね。公立高校と私立高校で迷っている場合は、何を基準にして決めたら良いのでしょうか。
自分に合う高校を選ぶためにも、公立高校と私立高校の違い、高校選びのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
公立高校と私立高校の違い7選
まずは、公立高校と私立高校のおもな違いを見ていきましょう。
◇公立高校と私立高校の違い(1)入試のスケジュール
私立高校の入試は、公立高校よりも早めに始まります。おおまかなスケジュールは、以下のとおりです。
●私立高校(推薦入試):1月中旬~2月上旬
●私立高校(一般入試):1月下旬~2月中旬
●公立高校(推薦入試):2月上旬~2月中旬
●公立高校(一般入試):2月中旬~3月上旬
大体は上記のようなスケジュールですが、地域や高校ごとに多少異なります。行きたい高校があるなら、早めにスケジュールを確認しておきましょう。
◇公立高校と私立高校の違い(2)内申点の評価
内申書には、中学3年間の成績、学校生活・部活動の記録、欠席日数などが記録されています。内申点は、公立高校の合否に影響する点に注意が必要です。入学難易度の高い公立高校に入りたいなら、中学1年生のうちから対策をしておきましょう。
私立高校の入試でも内申点の提出はありますが、合否にはほとんど影響しません。そもそも内申点の算出方法は地域ごとに異なります。その背景には、全国各地から受験生が集まる私立高校の入試において、別の基準で作成された内申書を活用するのは難しい、という事情があります。
◇公立高校と私立高校の違い(3)推薦入試の方式
公立高校の推薦入試は、一般的に「学校推薦」という形をとります。中学校の校長から推薦を受けることで出願できます。
私立高校の推薦入試は「単願」「併願」のいずれかです。単願は合格したら入学するのが前提で、併願は他の高校も受験できます。単願のほうが入試の合格基準が低く、難関校でない限りほとんどの人が合格します。
ただし、単願・併願のいずれの場合も、学校が定める成績基準をクリアしなければ出願できません。
◇公立高校と私立高校の違い(4)入試科目・問題
公立高校の入試科目は5教科(英語・国語・数学・理科・社会)、私立高校は3教科(英語・国語・数学)のところが多く見られます。
公立高校の場合は、自治体ごとに問題が作られます。基本的にはどの高校を受けても試験の内容は変わりません。難易度は教科書のレベル、基礎的な内容です。
一方の私立高校は、高校ごとに独自の問題が作られます。難関校の入試では、公立高校の入試では出てこないような難問も出されるため、その高校の出題傾向に合わせた対策が必要です。
◇公立高校と私立高校の違い(5)施設の充実度
自治体が運営する公立高校は、施設の充実度にそれほど大きな差はありません。
私立高校は、学校法人や民間企業が運営しているため、施設の充実度に力を入れている高校も多くあります。施設の例として挙げられるのは、カフェテリア・スポーツ施設・自習スペースなどです。
◇公立高校と私立高校の違い(6)学費
施設がより充実している分、私立高校のほうが授業料は高めに設定されています。
ただし私立高校の場合でも、学費の支払いについては、国の支援制度「高等学校等就学支援金」を利用可能です。世帯年収など条件はありますが、判定基準を満たせば返還不要の授業料支援を受けられます。
◇公立高校と私立高校の違い(7)授業のカリキュラム
公立高校は文部科学省の学習指導要領に基づいたカリキュラム、私立高校は独自のカリキュラムです。
大学受験に力を入れている高校では、授業の難易度が高めに設定されています。授業日数は公立高校よりも多めに確保され、早い時期から受験勉強をスタートします。
公立高校と私立高校、どちらを選ぶべき?
気になっている公立高校、私立高校があるなら、以下のポイントをよく確認しておきましょう。
◇通学時間・手段をよく確認しよう
通学時間があまりに長すぎると、通うだけでも大きな負担となります。高校までの通学時間だけでなく、電車やバスの乗り換え回数や本数、通学時間帯の混雑度なども併せて確認しておきましょう。
◇学校説明会・オープンキャンパスに参加してみよう
高校のパンフレットを見るだけでは、高校の実際の雰囲気はわかりにくいかもしれません。
機会があれば、学校説明会やオープンキャンパスにも積極的に参加してみましょう。行きたい高校が決まれば、受験勉強のモチベーションも上がるはずです。
公立高校・私立高校の違いを理解して、最適な選択を
高校選びはその後の人生をも左右する、重要な選択といえます。しっかりと下調べをして納得できていれば、いざ高校に通い始めてからも後悔がありません。
公立高校と私立高校の違いを理解することは大切ですが、自分と高校との相性も大切です。「公立か私立か」だけでなく、高校ごとの特徴もよく調べておきましょう。
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