数学ができない本当の理由はこれ! 苦手科目の取り組み方:数学編
「数学」と聞いただけで拒否反応が出てしまう、問題を見てもどう解けばいいのかさっぱりわからない、正解だと思ったのに間違っていた…数学が苦手な人なら、こんな思いをした経験は1度や2度ではないでしょう。数学が苦手だ、できないと感じてしまう理由は、どこからきているのでしょうか。
数学が苦手な理由を考えてみる
そんなの難しいからに決まっている、と言われてしまいそうですが、どんな人でも数学が難しくなかった時期があるはずです。いつから数学が苦手になったのか、さかのぼって考えてみましょう。
■算数のときはわかっていた
今「数学ができない」と悩んでいるすべての人は、その昔「算数」という授業を受けていたはずです。その頃「1+1=2」であることがわからなくて困った人はほとんどいないでしょう。「そんなの当たり前だ」と思うかもしれませんが、「1+1=2」が当たり前と感じるためには、数字の概念を知っている必要があります。
1がもう1つあった場合、それらを合わせると「2」という数字になり、その後1増えるごとに3,4…と続いていく、ということがちゃんと理解できている。簡単なようで、言葉にしてみると結構すごいことですよね。算数では、こういった概念を積み重ねて、少しずつ学習のレベルが上がっていきます。
■どこかで起きた「つまづき」がきっかけになっている
足し算や引き算を習い、それをふまえて掛け算や割り算を習い、それをふまえて分数や小数点を…と、まるで何層にもなったパイ皮のように、学習を重ねた上に成り立っていくのが算数であり、数学もまた同じです。数学が苦手な人は、これまでに重ねてきた学習のどこかでつまづいたことがきっかけになり、そのつまづきを現在まで引きずっていると考えられます。
前の晩に夜ふかしをして、授業をよく聞いていなかった。先生の説明がよくわからなかったけど、恥ずかしいので黙っていたなど、つまづきの原因は人によって違うでしょう。このときの「わからない」「できない」といった気持ちが苦手意識となり、次第に数学を学ぶこと自体に抵抗を感じるようになるのです。
数学が苦手じゃなくなる方法とは
数学ができない理由は、これまでの学習のどこかで起きたつまづきを引きずっていることと、そのために生まれた「苦手意識」が原因になっているようです。これらを解消するためには、どうすればよいのでしょう。
■「数学が苦手」と思うことをやめてみよう
数学ができないのは苦手だからではなく、理解が足りないまま進んでしまっているだけ。引き返して正しく理解し直せば、必ずできるようになります。答えが1つしかない数学は、なぜそうなるのかがわかりさえすれば、間違いようがない科目だからです。
どこでわからなくなったのか、何を理解していないのかを探すためには、テキストの説明や問題と1度しっかりと向き合う必要があります。もしかしたら、小学生の頃に習った基本の部分でつまづいているのかもしれません。それは誰にでもあることですし、決して恥ずかしいことでもないのです。
■数学は理解できると急に面白くなる
その時にはわからなかったことも、時間がたって別の角度から説明されると、急に理解できたりします。1度わかれば数学ほどシンプルで面白い科目はなく、面白いと感じる瞬間があれば勉強時間も増えていくので、計算間違いや公式忘れといったミスも少なくなっていくでしょう。
「数学は苦手だから」「できないから無理」と思うきっかけになった頃の学習へタイムスリップして、悲しい思いをしていた自分を助けにいくのは、今からでも遅くありません。過去の学習における理解を1つ増やすだけで、多くの問題がどんどん解ける楽しさを実感する頃には、数学が苦手な自分も過去の存在になっているはずですよ。
執筆者:木村紫
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。
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