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不安ゼロで受験勉強!勉強計画の立て方最強編

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受験に向けて勉強をするにあたり「とにかくたくさん勉強しなくては」と焦るものの、どこから手をつけていいかわからなかったり、勉強計画を立ててみても「本当にこれで大丈夫かな?」という疑問が湧いてきたりするものです。

「勉強計画を立てて少しでも多く勉強する」という方向性は間違っていませんが、少しでも不安要素を取り除き、安心して受験の日を迎えるためには、この「勉強計画」をしっかり立てることが大切になってきます。

受験勉強の準備に早過ぎるということはありません。
ここでは、不安ゼロで受験に臨むため、間違いのない勉強計画をご紹介していきます。

勉強計画の立て方:

“『計画のない目標は、ただの願い事にすぎない。』”~サン・テグジュペリ

受験直前であっても、1年以上準備期間がある場合でも、その状況にふさわしい計画を立てた瞬間から受験勉強という船出が始まります。
今自分がどの辺りにいて、これからどっちへ行けばいいのか。

方向を見極めるコンパスとなり、願い事を目標に変える第一歩ともなる計画の立て方とは、どのようなものでしょうか。

 

■大まかな計画表を作る

受験勉強を始めるにあたり、最初に立てる計画はごく大まかなものになります。
まずは現時点から受験当日までの期間を大きな流れとしてとらえ、そこからカメラのレンズをズームしていくように、一番近い未来から少しずつ、アウトラインから埋めるようにして細部を詰めていきます。

年間のスケジュールに勉強のステップアップを重ねる

受験勉強には「受験日」というゴールがあるので、ゴールまでに「仕上がる」ことを目標に、勉強計画を立てていきます。

たとえば、学年の始まりから受験日までの年間のスケジュールを数か月ずつ、初期・中期・後期に分け、そこに基礎・応用・苦手克服・予習復習といったメニューをあてはめていきます。
学期のスタートから受験日までの時間の流れに、勉強のステップアップを積み重ね、当日までに「仕上げる」というイメージです。

■初期~受験直前までの流れ

スケジュールの初期には、それまでに学んできた基礎的な部分を網羅していきます。
具体的には、前学年までのまとめを中心に、新学期から学ぶ範囲の予習復習をしていきます。

中期は復習を継続しつつ、応用問題や苦手な箇所の克服に努めます。
後期からは志望校の過去問や赤本といった実践問題を繰り返し解き、受験当日のイメージトレーニングするという流れです。

次に、初期を4~6月、中期を7~9月、後期を10~12月に分け、時期に応じた勉強計画のポイントについて見ていきます。

■初期:GWまでに勉強のリズムを整える

4~6月は新しい学年が始まることもあり、心機一転してやる気が出やすい時期です。
春休みや始業式、その他学校行事など、GWくらいまでは授業の進み具合も比較的緩やかなので、この時期を利用して年間の計画を立てていきます。

GW明けから定期テストに向け、授業のスピードがぐっと上がって来ることが多いので、前学年までのまとめや予習のチェックは遅くともGWまでには済ませて、勉強のリズムを整えておきましょう。

■中期:夏休みをいかに有効に過ごすかがカギ

7~9月は夏休みを挟むこともあり、最も勉強計画が活きてくる時期です。
6月までの計画で足りなかったところや思うように進まなかったところなどをチェックし、受験までに必要な範囲の基礎固めをしましょう。

新しくテキストを買い足すのもよし、集中講座や特別講習など、塾や予備校の夏期プログラムを受講するのもおすすめです。
使い古された言葉ですが「夏休みを制する者は受験を制する」を実践し、いかに有効に過ごせるかがカギになります。

頑張り過ぎてスタミナが切れないよう、淡々とスケジュールをこなしましょう。

■後期:応用問題や苦手を潰して不安を解消

10~12月は徐々に受験時期が近づき、不安や迷いも生じやすい時期ですが、志望校のレベルに照準を合わせて、応用問題や苦手な部分を潰していくことで不安は解消されていきます。

定期テストの結果などを参考にしながら、現在の自分に何が足りていないのかを客観的に理解することが大切です。
冬休みから受験直前までは、過去問や赤本などを繰り返し解き、時間も意識しながら受験当日に備えます。

勉強計画のブラッシュアップ:

“『今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの目標は近づいてこない。』”~イチロー(鈴木一朗)

勉強の計画を立てたはいいけど実行できない、計画通りに勉強しているのに成績が上がらない、といった問題は、ほとんどの場合自分自身の問題を客観的に分析できていないせいで起こります。

受験勉強の船出の進路修正は、早いにこしたことはありません。
何かがおかしいと感じたときに計画を見直し、ブラッシュアップするための効果的なポイントについてみていきましょう。

■1日何時間勉強したか、は参考にならない?

ベネッセや東進ハイスクールなどのデータによると、成績上位の受験生が1日に勉強する時間は平均4~5時間程度となっています。

「そうか、じゃあ自分は〇時間勉強しよう」と考えたくなりますが、勉強計画を時間だけで管理するのはあまりおすすめしません。
なぜなら、ある問題を解くのに、10分で済む場合と1時間以上かかる場合があり、1問しか解けなくても、6問解いても同じ1時間になるからです。

勉強計画は時間で区切らず、科目や範囲などの量で区切り、時間に余裕があれば次の範囲へ、といった進め方をします。
もし時間に余裕ができなかったり、1問解くのにずいぶん時間がかかってしまうような場合は、基礎の部分の復習が足りていないため、そのレベルの問題へ取りかかるのはまだ早い、と考えましょう。

■先の予定を細かく立て過ぎないこと

受験勉強の計画を立てようとするとき、張り切って先々のスケジュールまで細かく組みたくなってしまいますが、中長期的な計画は、後で必ず調整や修正の必要が出てきます。

思わぬ予定が入ったり、予想よりも時間がかかったりすることもあり、実践を伴わない計画は「絵に描いた餅」になりがちで、やり始めてから「ちょっと違う、しっくりこない」と気づいたり、計画を立てたことに満足してしまって実行しない、なんてことも多いのです。

計画に問題があるかどうか、修正の必要があるかどうかは、実際にやってみないとわかりません。
受験に1発で合格するためのチャンスは1度しかないため、まずは日ごと、週ごとの短期に計画を立てて実行し、その都度振り返ってみるようにしましょう。

計画の見直しや修正については、以下に紹介する手法が役に立ちます。

■「PDCAサイクル」を意識しよう

PDCAサイクルとは、計画(Plan)実行(Do)チェック(Check)改善(Action)の頭文字で、この4つの行動を1つのサイクルとして、繰り返すことで目標へ到達するという手法です。

ビジネスの場でよく使われる言葉ですが、受験勉強の計画にもぜひ取り入れたい考え方です。
計画したらすぐやってみて、どうだったかを振り返り「こうした方がいいかな」と思うところは改善してまた次回の計画を立てる、を繰り返すことで、効率的で無駄のない計画になり、自分の問題点を理解して目標へ到達しやすくなります。

■勉強は筋トレと心得る

受験勉強の計画を立てようとするときは、大体やる気になっているときです。
「1日10時間勉強する」と気負って計画を立てても、それに耐えられるベースができていなければ息切れして続かなくなり「どうせ自分はできないから」「自分は頭が悪いから」といったネガティブな考え方になったり「今日だけサボろう」「明日やればいいし」と言い訳に逃げてしまったりします。

勉強も筋トレと同じで、継続することで長時間学ぶ力が身についていきます。
1年生の時は1日2時間、2年生では3時間、3年生で4~5時間とステップアップすれば楽に勉強時間を延ばせますが、急に長時間、たくさんの分量を勉強し続けるのは大変です。

勉強計画で格好をつけても続かないので、自分の勉強筋肉に合わせて、スピードアップや範囲拡大など随時アップデートしていきましょう。

勉強する2人の女子学生

勉強計画のティップス:

“『時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ。』”~本田宗一郎

さぁ計画通りに勉強するぞ、と机に座ってテキストを開いてはみたものの、どうもやる気がおきずに気が付けばスマホを触っていたり、いつもは見ないTVが気になったりします。勉強計画に問題はなく、得意なところはどんどん進むのに、苦手な科目や範囲になると途端に意欲を失って、何日も前へ進まなかったりもします。

ここでは、正しく立てられた勉強計画を実行するために、勉強で集中力が続かない、苦手意識があるといった障害を克服するための効率的な勉強方法や考え方について紹介しましょう。

■手帳や計画表でモチベーションを上げる

手帳やカレンダーを使って、勉強計画の目標を達成した日を塗りつぶしたり、計画表を作って机の前に貼るなどして、自分の頑張りを「見える化」するとモチベーションがアップします。

「〇月〇日:テキストA終了日」など、期限を決めて取り組むのも効果的です。

受験に利用できる専用の合格手帳やカレンダーなど市販されているものを使うのもいいですし、自分で作ってしまうのもいいでしょう。

志望校や苦手科目によって、勉強する内容は人それぞれ変わってきます。
勉強する分量が1番多い科目やテキストを中心に、管理しやすいものを選ぶと使いやすいです。

■頑張り過ぎないことも大切

夏休みなど、長期の休みに特別な勉強計画を立てることは大切ですが、GWやシルバーウィーク、普段のお休みなどに張り切って予定を詰め込み過ぎると、平日のモチベーションが下がったり体調を崩したりすることがあります。

同じ理由で、休憩を挟まずに長時間勉強し続けると、集中力が下がって勉強がはかどらなくなるものです。

ダラダラしてしまってはいけませんが、しっかり休憩を取ることや、遊ぶときは遊ぶなどリフレッシュする時間は必要です。

勉強計画は短期集中でなく、食事をするように、歯を磨くように「勉強」を生活習慣の中に定着させることが大切なので、無理せず淡々と、毎日続けられるメニューになるよう計画を立てていきましょう。

■自分に合った勉強のスタイルを見つける

たとえば、自分の集中力が上がるのは夜か朝か、両方の時間帯で試してみて、はかどる時間の方をメインに勉強計画を立ててみたり、1つの勉強科目にじっくり取り組むよりも、色々な科目を少しずつこなした方が飽きずに続けられるなら科目あたりの1回の勉強時間を短くする、といった工夫を取り入れましょう。

「夜よりも朝に勉強する方が望ましい」「1つのことにじっくりと取り組もう」など、勉強法についてのアドバイスは色々ありますが、自分に合っているものだけを取り入れればOKです。

本や先生の言うことでもいいし、先輩や知らない誰かの合格体験記でも構いません。
どのような方法であれ、最終的に自分が集中して、計画通りに勉強を続けて合格できれば、どんな方法でもそれが正解です。

■体調管理も勉強のうち

受験勉強を継続できる力を筋肉にたとえたように、勉強計画を進めるうえで体調管理も大切です。
集中して勉強していると、ついつい薄着のままで長時間過ごしてしまったり、思わぬ予定が重なって寝不足が続いてしまうこともあります。

元気に勉強を続けるためには、無理せず休憩を取り、食事や睡眠はしっかりとるようにしたいものです。

健康に気を使うのは、体だけではありません。特に受験生は、受験に向けてカウントダウンが始まっている、という状況が知らない間にストレスになり、普段は感じない焦りやイライラが増えたりします。

心が落ち着く映像や本、名言などを手元に置き、気持ちが乱れた時にそれを見るようにするのもいいですし、何か自分にごほうびを設定するのもいいでしょう。
本番で実力を出し切るためにも、気持ちの管理は体調管理と合わせて大事にしたいポイントです。

まとめ

合格体験記や実際に合格した先輩の声などを聞いていると、ただやみくもに勉強してはいけない、という意見が多く見られます。
勉強計画を立てるということは、志望校に合格するために、試験で目標となる点数をクリアするために、今の自分に何が足りていないのかを客観的に理解することにも繋がります。

計画はあくまでも計画です。
途中で思い通りにいかなければ修正してもいいし、やり方を変えても構いません。

計画を立てたときの自分よりも成長しているな、と感じられれば、きっとゴールまでたどり着けるでしょう。
最強の勉強計画は、自分自身をよく知ることで立てられるものだからです。

執筆者:木村紫
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。


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