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自己効力感が高い=勉強ができる!自信とやる気を生み出す法則

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「勉強をしたいけど、やる気が出ない。」
「問題を解いても合っているかどうか必要以上に気になってしまう……。」

これ、実は自己効力感が足りないからかもしれません。

自己効力感は心理学用語ですが、受験生にも大きく関わります。
自己効力感を高めて自信とやる気を生み出しましょう。

自己効力感とは?

自己効力感とは、

①自分が行為の主体であると確信していること
②自分の行為について自分がきちんと統制しているという信念
③自分が外部からの要請にきちんと対応しているという確信 

をさします。
大まかに考えると、自分のスキルや能力に対する信頼感や有能感のことです。

例えば試験前に「俺うまく解けそう!」や「ちゃんと勉強できていいじゃん、自分!」といったセルフイメージを持っているということです。

「自己効力感」は、カナダ人の心理学者アルバート・バンデューラによって提唱されました。

この自己効力感は、人が行動を起こす際に大きな影響を及ぼします。

新しい参考書を始めるとしても、「きっとできる!」と思えれば取りかかれますが、「こんなに分厚い本自分にできるわけがない」「どうせ続かない」と思ってしまうと、なかなか行動には移れないものです。

もしかしたら自己効力感が足りてないかも?

自己効力感が足りない人には、次のような特徴があります。

□自信がない
問題を解いても、合っているか過剰に不安になってしまいます。

□挑戦するのが怖い
1ランク上の参考書へのレベルアップにも腰が重いです。

□失敗しないか不安になる
実際に失敗するとなかなか立て直せません。

□自分にできる気がしない
友達に自分が得意な「英語を教えて」といわれても、「あの子の方が向いてるよ」といってしまいます。

□うまくいかなかった時「やっぱり自分はダメだ」と思う
成功経験よりも失敗経験を積み重ねる傾向があります。

□途中であきらめる
模試の判定や、何かに失敗したときなどに、「やっぱり自分には無理だった」と考えてしまいます。

□物事が長続きしない
コツコツ基礎問題を解こうと思っても、なかなか一冊の参考書をやり抜けません。

自己効力感が高いとどうなるか?

自己効力感が低いと、「自分はきっとうまくできない」「どうせまた失敗する」などと考えますから、やる気も起きずに行動を起こす気力も湧いてきません。
また、そのような状態では、おのずと悪い結果を引き寄せてしまいます。

逆に、自己効力感の高い人は次のような特徴があります。

□自信に満ちている
□積極的に行動する
□失敗を恐れない
□チャレンジする勇気がある
□ストレスに強い
□立ち直りが早い

自己効力感が高い人は「自分にはできるはず」という信念が根底にあるので、多少失敗しても立ち直って結果が出るまで頑張れます。

勉強の意欲が高い男の子

自己効力感を高めるコツ

自己効力感は、生来の性格からくるものではなく、あなたの今までの体験が作り上げているものです。
つまり、もしいまあなたが自信ややる気がなくても、自己効力感は今から自分で育てることができます。
その方法は、大きく4つに分けられます。

①成功体験:参考書をやり遂げた、成績が上がった。15分でもしっかり集中して暗記できた。など

②他人の成功体験:「あの子はどうしてあんなに数学が得意なんだろう。(聞いてみよう)」「あの子は移動中の英単語暗記でもちゃんと成績が上がったんだな。私もやってみよう。」など

③言葉がけや励まし:受験勉強がつらくても励ましあえる友達がいる。お母さんは口うるさいけど、なんだかんだで夜食を作ってくれる。など

④高揚感と想像:大学生になった自分を想像していると楽しい。一人で勉強は苦手だが、図書館で友達と一緒なら勉強が捗る。など

自己効力感とモチベーションの関係

自己効力感とモチベーションは強く関係しますが、どちらかが低いとうまく行きません。

まず、行動すれば結果が出るとわかっていても、自己効力感が低ければ、モチベーションは上がりません。

たとえば、毎日1時間数学の基礎問題を解けば成績が上がることは明らかです。
しかし、それを毎日自分に続けることが可能なのかどうか疑問を抱いてしまっては、モチベーションは上がりませんし、実際続きません。


次に、自己効力感が高くても結果が出るかどうかを疑っていると、モチベーションは上がりません。

「自分にできる!」と思っていても、「本当にこの参考書役に立つのかな?」と思ってしまうと続きません。

そんなときにモチベーションを上げる1つのコツとしては、興味や関心、好奇心といった、自然にやりたくなる気持ちを重視して、行動に移してみましょう。
結果よりも「知識を駆使して、いろいろな問題を解いてみたい!」という気持ちがあれば、一通り参考書をやり通す力になります。

まとめ

自己効力感とは、「自分にならできるはず!」といった自分のイメージができることです。
これが低下していると新しい参考書に取り組みにくかったり、失敗に立ち直りにくくなってしまいます。

自己効力感は、本来の性格ではなく、成功体験を増やしたり、友達の助言や励まし、成功した姿の想像などで高めることができます。
高めた自己効力感をガソリンにして、受験勉強のエンジンをかけていきましょう!

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。


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