• TOP
  • >
  • 勉強ノウハウ
  • >
  • 小論文とは?大学受験生のために書き方のコツについて解説

小論文とは?大学受験生のために書き方のコツについて解説

「小論文とは?大学受験生のために書き方のコツについて解説」サムネイル画像


小論文は、私立大学でも国立大学でも出題される試験です。試験に対応するために、対策をしようとしても「どうやって書いたらいいのかわからない」「そもそも小論文と作文ってなにが違うの?」と疑問が生じ、苦手に感じてしまう方も多いのが小論文です。ここでは、大学受験を控えている受験生に向けて小論文の書き方のコツについて解説します。

小論文とは?

小論文とは一言でいえば「短い論文」のことです。論文とは、自分の意見を論理的に述べる文章のことで、最初に自分の意見を述べて、それに対する理由(根拠)を論じるといった構成で作成する必要があります。
実際の小論文試験では、課題文が与えられ、その内容に関する自分の考えを記述する試験になります。そのため、課題文の内容を理解する力、自分の考えを論理的かつ説得的に論じる力が求められます。また、作文の違いがわからない人もいると思いますが、作文は、経験や体験をもとに自分の考えを伝えることが目的の文章です。一方で、小論文は自分の意見を論理的に述べることを目的とした文章です。このように作文と論文ではその目的が異なるのです。
小論文で求められる力は大学に入学した後でも必要になる場合があります。
大学では講義の内容をレポートにして、期末に提出し、それを評価の対象とするといったことが行われることがあります。このレポートも小論文のようなもので、「講義の内容を正しく理解しているか」「講義からなにを考えたか」など、自分の意見を書くこととなります。
大学受験の小論文試験とは、いわば短いレポートのようなもので、大学に入ってから必要となる自分の考えを執筆する力を試す試験なのです。

小論文の書き方のコツ

ここでは小論文の書き方のコツを説明していきます。与えられた課題の内容をしっかりと理解し、構成に沿って小論文を書いていきましょう。

まずは問題文章における前提や課題をしっかり理解する
説得力がある文章を書くためには、しっかりと組み立てされた文章を構築することが重要です。理論的に構築された文章を作成するためには、問題を正確に把握する能力が必要となります。課題の内容は問題によって様々です。課題内容は「問題文を読み、その内容を的確に説明することを求めるもの」や、「問題文章をもとに持論を展開し、それを論理的に説明するもの」の2つが代表的です。課題文に記載された内容は、自身の考察を行うにあたって、前提条件となることにも注意しましょう。落ち着いて問題文章を読み、前提条件と解答として求められているものがなにか、的確に判断することが重要なのです。

小論文の書き方のコツは構成を作ること
小論文の書き方のコツは、わかりやすい構成を作り、その構成に当てはめて論理を展開していくことです。構成を作っていけば、どんな課題が来ても型通りに文章を構築すればいいので、楽になると思います。ここでは一般的によく用いられている「序論」「本論」「結論」の3部構成での書き方を詳しくみていきます。

・序論
序論とは、本論への導入部分のことです。これから論じることの前置きとなる部分になります。具体的に書く内容としては、その論文で問題となることはなにか記述し、それに対する問題提起を行い、さらに主張や方向性を示していきます。
序論の具体的な書き方はいくつかあるのですが、まず序論で自身の主張・意見を述べたほうが良いとされています。最初に「序論」で、結論の提示を行ってしまうということです。序論であなたの主張・意見を端的に述べておくことで、読者はどのような内容が今後述べられていくかを、ある程度予測して読むことができます。こうすることで読み手を引き込むことになるのです。

・本論
本論は、文章の中心部分です。自分の主張や意見を補強する証拠を積み上げて、より説得力がある文章にしていきます。本論に、事実をベースにした証拠を示せば、自分の主張や意見の正当性が担保されます。この部分に、根拠や具体例が十分に示されていれば、読み手も意見に対して納得しやすくなります。つまり、文章構成のなかで、最も具体性が必要な部分だといえます。したがって、具体性のあるデータや根拠など、小論文のテーマに関して引き出しを用意しておくことが大切です。小論文対策とは、ただ文章を書くだけではなく、知識を仕入れておくのも重要な対策のひとつなのです。あなたの具体的な経験や知識を活用し、厚みをもった文章の作成をこころがけましょう。

・結論
結論は小論文のまとめパートであり、起承転結の結にあたる部分です。ここでは、序論と本論のまとめとして、もう一度自分の意見を明確に述べることが必要です。ここで新たに序論や本論で述べられていない内容を持ち出すのは止めましょう。結論がぶれてしまうからです。小論文の採点ポイントとして、文章に一貫性があるかというポイントがあります。また、ほとんどの小論文では文字数が定められているので、その文字数内で終わるように、結論部分を調整することも必要です。色々考えながらも、自分の主張を提示し、文章の締めとしましょう。

小論文で求められる力を身につけよう

今回は大学受験生のために小論文の書き方のコツについて解説しましたが、小論文で求められる力というのは実際に大学に入った後や大学を卒業した後でも役に立つことがある力です。小論文の書き方について意識しながら練習することでスキルが身についていくと思います。まずは目先の受験に向けて小論文を書く練習をしてみて下さい。


関連記事

人気記事一覧

最新記事一覧

カテゴリー

月別アーカイブ