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無機化学のおすすめ勉強法|無機化学は暗記が苦手でも大丈夫

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無機化学は「覚えなければならないことがたくさんある」というネガティブなイメージから、暗記が苦手な人にとっては不得意科目になりやすい傾向があります。しかし、丸暗記を減らすコツや定着率を上げる覚え方を把握しておくことで、十分得点アップを狙える科目です。

この記事では、無機化学を攻略したい人に向けて、効率的な学習方法を解説します。

無機化学とはどんな科目?

無機化学をマスターするために、まずはどのような科目であるのか、学習範囲を正しく理解しておきましょう。

◇無機化学の学習範囲
高校化学の学習は、理論化学・無機化学・有機化学の3つに分けることができます。無機化学の学習範囲は、具体的に「非金属元素と周期表」や「典型元素」、「遷移元素」などです。

高校の授業では元素の性質にはじまり、単体や無機化合物の性質、反応などを学習していきます。無機物質は日常生活に密接にかかわるものであるため、実験の結果を通して規則性を導き出したり、周期表と関連付けたりするなどして学習を進めていくのが一般的です。

◇無機化学の勉強は暗記が中心
無機化学を勉強する場合は暗記すべき事柄が非常に多いため、勉強法は暗記に偏りがちになります。特に、「イオンや化合物の色が覚えられない」と感じている人はたくさんいます。ただ、教科書を丸暗記するという方法は効率が悪いだけでなく定着率も低いため、暗記のコツを把握しておくことが大切です。

【勉強法1】覚えなければ解けない問題と、それ以外に分ける

無機化学の場合は覚え方のコツを理解しておくと、丸暗記する量を減らすことができます。学習範囲や問題の傾向を考慮しながら、「丸暗記しておかなければ解けない問題」と「覚えていなくても解ける問題」に分類したうえで共通ルールを見出し、問題ごとに対処していきましょう。

◇暗記を減らすために、マスターしておきたい分野とは?
無機化学の暗記量を減らしたいなら、マスターしておくべき分野が複数あります。酸化還元反応や酸と塩基、イオン化傾向などの分野が確実に把握できていれば、教科書の丸暗記をしなくても共通ルールをもとに問題を解いていくことが可能です。

たとえば、酸化還元反応の分野では、半反応式の作り方を学習します。半反応式が書けるようになるということは、無機化学をマスターするうえでとても重要ですが、ただ単に半反応式を丸暗記しようとすると、とても大変です。
この場合には、半反応式を作る手順だけ押さえておけば、酸化剤が何に変化するのかを暗記するだけで反応式を作ることができます。

【勉強法2】図や写真を使って覚える

無機化学ではイオンや気体、金属などの色、沈殿の色などの問題を出題される傾向が高いため、これらを学習するときには資料集の図や写真を使って覚えると、効率よく暗記ができます。

たとえば、水溶液中のイオンの色や水酸化物の色などを覚える場合、教科書の文章のみで色をイメージしながら暗記をするのは至難の業です。しかし、図や写真を使えば視覚にうったえられるため、一度覚えた事柄を忘れにくくなります。
暗記が苦手な人でも、時間があるときに資料集を眺める習慣をつけておくと、少しずつ知識が定着してくるでしょう。

【勉強法3】分野ごとに効果的な暗記法・勉強法を使い分ける

各分野の効果的な勉強方法をマスターして、無機化学を得意科目にしましょう。

◇遷移元素
遷移元素はすべて金属です。遷移元素は「錯イオン」と呼ばれるイオンを作り、この錯イオンの化合物は有色で化合物を持つものがたくさんあります。
テストでは色や沈殿について問われるケースが多いため、この点を重点的に暗記しておくことがポイントです。遷移元素の色を暗記する場合は、教科書や問題集、図表などを使って実際の色などを確認しながら覚えると比較的簡単に暗記ができます。

◇典型金属元素
典型金属元素を覚える場合は、イオンの酸化・還元を重点的に覚えることが求められます。たとえば、金属のイオン化列を暗記するとき、語呂合わせで覚えておけば忘れにくいでしょう。

◇周期表と非金属元素
得点アップを狙うなら、まずは元素の種類を把握することが大切です。原子は金属元素と非金属元素に分類することができ、この元素を原子番号順に並べて、性質が似たものを縦列に配置したものが周期表です。周期表は、語呂合わせで覚えるのが一般的です。そして、周期表を何度も見ておけば、非金属元素の種類も覚えられるようになります。

◇生活と無機物質
大学入試の化学では、生活と無機物質に関する設問が中心となることはほとんどありません。無機化学の勉強で学んだことが十分把握できていれば対応できるケースが多いため、高校化学ではこの分野に多くの時間を割く必要はあまりないといえるでしょう。

【勉強法4】問題演習と復習を繰り返す

無機化学は暗記が中心となりやすい傾向にありますが、その総仕上げとして問題演習と復習を繰り返しおこなうことが大切です。問題演習をする理由とメリットを理解して、さまざまな問題に取り組んでいきましょう。

◇知識の定着率を確認するため
問題演習は教科書の知識を用いて解ける問題が多いため、解いていけば知識が定着しているかどうかを確認することができます。そして、解けなかった問題はもう一度チャレンジし、間違いを繰り返さないようにしましょう。

◇問題のパターンを把握するため
無機化学の場合、出題傾向の高い問題がいくつかあります。そのため、解法パターンを把握しておくと、確実に得点につなげられるようになります。

効率的な勉強法で無機化学を得意科目に変えよう

無機化学は暗記が多いイメージが強い科目であり、たしかに覚えなければならない事柄もたくさんあります。しかし、教科書の内容をすべて暗記する必要はなく、効率的な暗記法を身に付けておけば丸暗記をしなくても対処することは可能です。

無機化学で得点アップを目指すなら、図や写真をフル活用したり、問題演習を繰り返し解いたりするなどして、知識の定着率を上げていきましょう。


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