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大学受験で役立つ!今すぐやりたい英語の勉強法

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大学受験で肝となる英語の勉強は、どの学部を受験するにしても逃げることができません。語学や文系はもちろんですが、理数系の学部でも英語の学力は問われます。

英語の勉強における「わからない」をなくすためには、どのような勉強法が有効なのでしょうか。「英単語を覚えたのに成績が上がらない」、「文法の使い分けが理解できない」といった、英語の勉強あるあるを打開するための勉強法についてわかりやすくまとめています。

英語の勉強法で大切な4つのこと
英語の勉強を始めるうえで大切な4つのポイントを以下に挙げていきます。英語以外の勉強でも大切なことなので、できているかチェックしてみてください。

常に「バランス」を意識する

模試や定期テストで満点を取れるにこしたことはないですが、志望校へ合格するためにどこまでの知識が必要なのかを確認しておくことも大切です。

テスト勉強を頑張ったときに「勉強してやった範囲が出てこなかった」「集中してやった部分は出題されずに、取りこぼした部分が多かった」ということはないでしょうか。

もしあるなら、勉強した内容に偏りがあるのかもしれません。 国語と数学、英語といった科目別のバランス以外に、1つの科目の中でもバランスを取る必要があります。

英単語だけ覚えても文法が理解できなければ点数は大きく伸びませんし、文法を集中してやっていても英単語の記憶があいまいなばかりに、選択ミスをしてしまうケースもあります。 英単語だけ、文法だけが抜きん出た状態よりも、出題範囲や傾向を考えながら、全体的にバランスよく学習することを意識しましょう。

「基本」と「繰り返し」で毎回正解できる学力をつける

一般的な大学に進学したいのか、超難関と呼ばれる大学へ進学したいのかによっても勉強方法は変わってきます。上で挙げたように、勉強にはバランスが大切です。

自分の学力が志望校の合格ラインに届いていない、またはギリギリのボーダーラインであるとき、必ずしも高度な学習が必要でないこともあるのです。


「英語の点数が足りないから」と難解な単語や高度な文法を覚えようとするよりも、模試や過去問を繰り返し解いてみて「1回目は正解したが2回目で間違えた」という問題があるなら、それを毎回正解できるようになるための学習がより重要となります。


正解するときもあれば間違ってしまうときもある、といったあいまいな知識を減らして「毎回正解できる」状態になると、高度な学習をしていなくても、それまで理解できなかった問題がわかるようになることがあります。特に英文法では「難しい」「わからない」と感じる問題が、中学で習った範囲をクリアにすることで理解が進む、というケースもあるのです。

参考書は自分がわかるものだけを繰り返し使う

大学受験に独学で挑もうとするとき、市販のテキストや参考書を1冊も買わない、という人はほとんどいないでしょう。

そんな受験生のために、書店や図書館には教材が溢れかえっています。

本の構成や言葉使い、表現など、参考書によってどれも違い、理解しやすいものもあればよくわからないものもあるでしょう。
テキスト選びで迷ったら「口コミで人気だから」「友人が勧めてくれたから」という理由で購入したくなりますが、買ってはみたものの使い勝手が悪く「自分の学力が足りないから理解できないのかも」と無理やり勉強しようとするのはあまりおすすめできません。


英語のなりたちを日本語で説明しようとすると、本来日本語にないものを説明するわけですから、どうしてもまわりくどい表現になったり、わかりにくい説明だと感じることはあるでしょう。友人にはよくわかる内容でも自分にはいまいち、という可能性だって大いにあります。


相性の合う参考書を見つけたら、出版社や著者をチェックしておき、同じシリーズの本を買うとよいでしょう。また、何冊も買うより1冊を繰り返し使い込んだ方が基礎固めには有効です。

自力でやってダメならプロの力を借りる

書店で参考書を探すのも、ネットで情報を集めるのにもお金はかかりませんが、時間はたっぷりとかかります。時間をかけたうえに、本当に必要な情報が手に入らないこともあるでしょう。

調べる時間を勉強に充てたら、もっとたくさん英単語が覚えられたかもしれないし、過去問のチェックだってできたかもしれません。
ダイエットや筋トレと同じく、勉強も独学や自力でできる人と、そうでない人がいます。

特に大学受験までに残された時間は有限ですから、もしも自分の力だけでは思ったように勉強が進まない、と感じるなら、プロの手を借りることも検討すべきでしょう。
学習塾や予備校は、志望する大学へ合格するためのミッションを、効率的に遂行するために存在しています。

自分に合った勉強方法やアドバイス、モチベーションの維持など、大学受験に必要な正しいトレーニングでしっかりと結果を出すために、塾や予備校があるのです。独学することに焦りや不安を感じるなら、早めにサポートを受けることをおすすめします。

勉強するうえで大切なポイントが理解できたところで「英単語」「英文法」「長文読解」の3つについて、効率的な勉強方法をご紹介しましょう。

英単語を覚えるときのテクニック
まずは「ひたすら暗記勉強法」の代表選手、英単語を覚えるテクニックについて見てみましょう。

目と手以外に、耳と声を使って覚える

英単語を覚える際に、紙とペンを使ってひたすら書き続ける、単語帳をめくって覚えるといった「目」と「手」を使った勉強法以外に、

効率よく暗記できるのが「耳」と「声」を使う方法です。付属のCDを使って覚える英単語の参考書などもありますが、自分で英単語を読み上げたものを録音し、それを聞いて覚えるのもおすすめです。
カナダのウォータールー大学の実験で、何かを覚えるときに「黙読で暗記する」「他人の声で読まれたものを聞く」「自分で読み上げる」「自分の声を録音したものを聞く」

という4つのグループに分けてランダムに単語を暗記させたところ、自分で読み上げたグループと自分の声を録音したものを聞いたグループがもっとも多くの単語を覚えていた、という研究結果が出ています。
耳と声を使った暗記法のもう1つのメリットとして、机に向かっていない時間でも暗記できるという点があります。

入浴中や通学途中の電車の中など、暗記の時間を細かく振り分けることで、他の勉強時間を増やすこともできますね。

英単語のスペルにあるルールを知る

英単語のスペルには、実はいくつかのルールがあり、英語圏の小学生はアルファベットで読み書きを覚える際に「フォニックス」と呼ばれるルールを勉強しています。

これを覚えておくと、知らない英単語でも発音を聞くとスペルを推量し、正しく書くことができるようになるのです。ここでは、代表的なルールについて少しご紹介します。


・語尾の「e」はその前にある母音の発音を決めている

たとえば「cake」「place」など、語尾にeがつく英単語の場合、その1つ前にあるaはアルファベット通りに「エイ」と発音されます。「unite(ユナイト)」「cope(コウプ)」なども同様に「アイ」「オウ」と発音されるのです。ちなみに、この場合の語尾につくeは「サイレントe」と呼ばれ、発音されないルールです。


・連続する母音の2つ目は発音されない

「meet」「beat」など、母音が連続する英単語の場合、1つ目の母音のみ発音され、2つ目は無視される、というルールです。
・連続する子音


2音節の単語で、1音節の後にbやd、g、m、n、pが来るとき子音が連続する、というルールです。
「manner」「apple」「grammer」などがそれにあたります。

 

このようなフォニックスのルールをあてはめていくと、「移住する」という意味の「イミグレイト」という単語のスペルは「immigrate」、と推量できるようになります。

英文法で押さえておきたいポイント
次に、英文法を理解するためのコツについてもご紹介します。

英文法を理解するために必要なのは「単語力」

受験勉強をするときに「英単語の暗記」と「英文法の理解」は分けて考えられがちですが、この2つには深い繋がりがあります。

英文法を理解する際に「SVO」といった順番で覚えていきますが、このときに覚えている英単語が少ないと、英文法を正しく理解するのは難しくなります。

たとえば、語尾が「ly」で終わる単語は通常副詞であることが多いですが、中には形容詞であるものもあります。「deadly(致命的な)」「friendly(親しい)」などは形容詞として使われます。

副詞は名詞以外を修飾するもの、とわかっていても、出てきた英単語が副詞と形容詞のどちらであるかがわからないと、文法の順番もあいまいになってしまうことがあるので注意が必要です。

副詞節中の時制に注意する

大学受験の頻出問題でよくあるのが「時制の一致」ですが、中でも「条件や時をあらわす副詞節中の時制は現在形となる」というルールです。

untilやafter、whenといった時をあらわす接続詞や、unless、ifといった条件をあらわす接続詞がつく場合、後に続く動詞は現在形になることを覚えておきましょう。


We will go abroad when Summer comes. (夏が来ると私達は海外へ行きます)
Let’s go swimming if it is fine tomorrow.(明日晴れていたらスイミングへ行こう)

ただし、副詞節が過去形の場合は後に続く動詞も過去形となります。when(いつ~か)、if(~かどうか)のように、副詞節ではなく名詞節として使われる場合の時制は一致します。

長文読解で時間を取られないための対策
最後に、長文読解のコツについてもまとめました。

先に問題を読んでから長文に目を通す

長文読解の問題は試験の後半に出てくるため、それまでに時間を使ってしまっていると、焦りもあって読むのに時間がかかることがあります。

そして、何とか読み終えた後に問題を見て「どこのことだったかな」とまた1から読み直す羽目になり、ますます時間がかかってしまう、という負のスパイラルに陥りがちです。


長文読解の問題を解く際には、読み始める前にざっと問題に目を通しておきましょう。まず問題を見てから長文にざっと目を通し、内容について問われている部分について書かれている箇所をメインに前後の内容を読み込む、という方法を取ると、時間短縮に繋がります。これは大学受験の英語に限らず、国語の長文やTOEICなどの試験でも使える方法です。

英単語の暗記数が理解度に繋がる

長文読解においても、英単語をどれだけ覚えているかが重要なポイントとなってきます。

わからない単語が続くと内容が頭に入って来なくなったり、単語の類義語や反対語について設問されることも多いからです。大学受験に必要な英単語を覚える際に、長文読解と並行して覚えるようにすると「これはこういう意味じゃないか」と推測する力もついてきます。
単語とその意味だけを覚えるよりも、例文と一緒に覚えた方がわかりやすいのはそのためです。「confirm(確認する)」や「description(説明)」など、使用されるシチュエーションや文脈がある程度推理できる単語は、前後の文章や他の単語がイメージを助けてくれます。長文に出て来る単語のうち、設問に関連する単語はできるだけ覚えておくようにしましょう。

英文法の理解は速読を助ける

英単語がわかっていても、文法の理解が足りていないと、やはり読み解くのに時間がかかってしまいます。

難しい単語が出てこない文章でも、関係代名詞や時制を駆使して長く連なった文章は特に手こずることになります。
長文の勉強をするときは、マーカーを使ってラインを引いたり、丸く囲んだりしていくつかのブロックに分けて読むのがおすすめです。

接続詞や関係代名詞が出てきたら丸で囲み、その先の話題とどのように繋がっているか、または別の話題になっているかを明確にするとわかりやすくなるでしょう。

時間を計って解く

とにかく焦らず、正確に長文問題を解くためには、「時間」を意識することが重要です。模擬試験や問題集などで、長文読解にどれくらい時間がかかるのか、ストップウォッチなどで時間を計り、制限時間内に解けるかチャレンジしてみましょう。


焦らずに正答を増やすには、問題を順番に解くより、わかるところから先に解いていくことをおすすめします。国語にもいえることですが、長文は繰り返し解くことで徐々にスピードが上がっていきます。

英単語を覚えることで文法の理解も深まり、単語と文法を理解することで長文を早く解けるようになっていきます。単語と文法の勉強ばかりしていて、長文がおざなりになってしまった、ということのないように、バランスを意識して勉強してくださいね。

執筆者:木村紫 
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。


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