• TOP
  • >
  • 勉強ノウハウ
  • >
  • 白?黄色?青?赤?いまさら聞けないチャート式シリーズ

白?黄色?青?赤?いまさら聞けないチャート式シリーズ

「白?黄色?青?赤?いまさら聞けないチャート式シリーズ」サムネイル画像


受験生必携ともいわれる数学問題集「チャート式」。
進学校などで導入されることも多いですし、友達が使っているという方も多いのではないでしょうか。

しかし一言に「チャート式」といっても、レベルごとに4つのバージョンがあり、自分にあった物を使う必要があります。

チャート式にはどんなものがあるのか?
どのように活用するといいのか?
チャート式を始めてみようと思い立った方は一通り確認してみましょう。

 

チャート式とは?

「チャート式」とは、数研出版の出版している数学問題集です。
1ページに1問の問題と答えが集約してあります。青チャートなどは厚みは辞書並にありますが、その分一冊しっかりこなすだけであらゆる問題パターンをつかむことが出来ます。


一般的な使い方としては
①問題を解く
②解けたかどうかメモをする(◎○△×など)
③解けなかった問題を繰り返す
だと思います。その中でいろいろな問題と答えのパターンをつかむことでぐんぐん成績が上がっていきます。
個人的には一冊すべてするのが大変な場合は「基本例題」「重要例題」をこなし、苦手な問題や模試で出た類似問題は、派生問題もしっかり解けるようにしておくと学習テンポもいいですよ。

問題の一部を見ても解答がわかるようになっている頃には応用問題も解けるようになっています。

 

白チャート

・難易度 教科書の必要最低限レベル

・内容
チャート式シリーズではもっとも簡単なレベルがこの白チャートです。

・こんな人にオススメ
最低限、教科書の理解を深めたい人。
スポーツ推薦などで数学がほとんど必要ない人。

・使い方
内容が教科書と変わらないため。
教科書と併用して使う、最低限をおさえるために使うくらいで、受験ではほとんど使われません。
教科書のように説明を読むだけでは理解できないが、問題を解きながらのほうが理解できる人に向いているかもしれません。

 

黄チャート

・難易度 教科書の応用・大学入試レベル

・内容
教科書の章末問題や、それにプラスアルファくらいの難易度です。内容の理解に特化したり、応用問題の出る定期試験対策や模試対策に向いています。

・こんな人にオススメ
偏差値50前後の人。
演習よりも理解をしたい人。
本当に応用が効く大事な問題だけをやりたい人。

・使い方
受験レベルとしては数多くの大学に対応できます。
一般的に、入試には黄チャートか青チャートがいいと言われています。
問題数こそ少ないですが、黄チャートを隅々まできちんと理解すれば東京大学も受かると言う人もいるくらいです。

 

青チャート

・難易度 難関大含む大学入試レベル

・内容
教科書の範囲を超えて、難関大含む大学入試レベルにも対応しています。
進学校なども導入するくらいのお墨付きです。
模試などを受けてチャート式を見直すと必ずと言っていいほど類題があったりします。
辞書並に分厚いですがこれ一冊やればほとんどの入試問題に対応できるという点では非常に心強い参考書です。
しかし分厚いので一冊やり抜くのはかなり大変であり、必要な問題を自分で選択する必要もあるでしょう。

・こんな人にオススメ
入試対策を一冊で済ませたい人。
模試や入試の出題パターンを網羅したい人。
偏差値55~くらいの人。

・使い方
難関大志望でも青チャート一冊やりきればいいと言われているほどの受験定番本ですが、実際にやるとなると一巡するだけでも大変です。
すべて解いて完璧にしようとすると他の教科の勉強ができない危険性もあるので、例題のみを解く、模試で出た類題はマスターする、解ける問題は何度も解かない、など使い方に工夫が必要かもしれません。

赤チャート

・難易度 (二次試験の数学が)超難関な大学入試レベル

・内容
チャート式シリーズでもっともレベルが高いだけに、入試でどんな重箱の隅をつつかれても大丈夫なくらい、問題パターンをつかむことができます。
筆者の知人の進学校卒業者も学校で使っていたと言っていましたが、この本はまさに「受験数学の辞書」というレベルで、問題集として取り組むと痛い目を見ることもあります。

・こんな人にオススメ
数学が大好きな人
数学が得意な人
最高レベルの受験数学、高校数学に取り組んでみたい人

・使い方
数学が苦手な人には絶対にオススメできません。
そもそも、使い方によっては黄チャート、一般的には青チャートでも東大には受かると言われているくらいで、赤チャートは難しすぎるのです。
正直、二次試験の数学がよっぽど重視されていて難しい場合でなければ、赤チャートに力を入れすぎるより別の教科を勉強した方がずっといいです。

数学が得意で受験に関係なく難しい問題を解きたい場合は新しい発見もあるかもしれませんが、その場合は「大学への数学シリーズ」のほうがアカデミックな意味ではおもしろいかな、と思います。

 

まとめ

受験必携とも言われるチャート式にも、レベルや問題数に応じて4種類が出版されています。
自分にあったレベルや、志望大学にあったレベルの物を選びましょう。

チャート式は受験には心強いですが、大学では「問題のパターンを覚える」という勉強法は通用しません。
問題演習を増やしてパターンをつかむ場合にも「なぜその定理を使うのか」「そもそも自分で証明できるか」など理解するように心がけましょう。

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。


関連記事

人気記事一覧

最新記事一覧

カテゴリー

月別アーカイブ